蓮如賞(れんにょしょう)は一般財団法人本願寺文化興隆財団(理事長・大谷暢順)が1998年に蓮如の没後500年を記念として、1994年に創設した文学賞である。受賞者には正賞・記念品と副賞・200万円が贈呈される。また、第2回と第3回は優秀作品として受賞され、他は受賞作品である。当初は新人賞として公募していたが、第8回から、二年に一度、既成作家の作品に与えられるようになった。

選考委員

初期~第7回目まで

  • 梅原猛(哲学者)
  • 五木寛之(作家)
  • 藤原新也(写真家)
  • 中沢新一(宗教学者)

第8回目以降

  • 梅原猛(哲学者)
  • 三浦朱門(作家)※2017年死去
  • 柳田邦男(ノンフィクション作家)
  • 山折哲雄(宗教学者)

受賞歴

  • 第1回(1994年度)
    • 渡辺千尋『ざくろの空頓珍漢人形伝記』(河出書房新社)
  • 第2回(1995年度)
    • 小沢美智恵『嘆きよ、僕をつらぬけ』(河出書房新社)
    • 優秀作:道下匡子『ダスビダーニャ、わが樺太』(河出書房新社)
  • 第3回(1996年度)
    • 新妻香織『楽園に帰ろう』(河出書房新社)
    • 末永直海『薔薇の鬼ごっこ』(河出書房新社)
  • 第4回(1997年度)
    • 劉岸麗『風雲北京』(河出書房新社)
  • 第5回(1998年度)
    • 久我なつみ『フェノロサと魔女の町』(河出書房新社)
  • 第6回(1999年度)
    • クリストファー遙盟・ブレィズデル『尺八オデッセイ-天の音色に誘われて-』(河出書房新社)
  • 第7回(2001年度)
    • 関岡英之『汝自身のために泣け』(河出書房新社)
    • 奨励賞:寺田ふさ子『黄沙が舞う日』(河出書房新社)
  • 第8回(2003年度)
    • 田辺聖子『姥ざかりの花の旅傘』(集英社)
  • 第9回(2005年度)
    • 三木卓『北原白秋』(筑摩書房)
  • 第10回(2007年度)
    • 出口裕弘『百歳の異端児 坂口安吾』(新潮社)
  • 第11回(2009年度)
    • 三田村雅子『記憶の中の源氏物語』(新潮社)
  • 第12回(2011年度)
    • 芳賀徹『藝術の国日本 画文交響』(角川学芸出版)
  • 第13回(2013年度)
    • 岩橋邦枝『評伝 野上彌生子』(新潮社)
  • 第14回(2015年度)
    • 平川祐弘『西洋人の神道観-日本人のアイデンティティーを求めて』(河出書房新社)
  • 第15回(2017年度)
    • 今野勉『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』(新潮社)
  • 第16回(2019年度)
    • 若松英輔『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)

関連項目

  • 親鸞賞

外部リンク

  • 一般財団法人本願寺文化興隆財団(公式)

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