フィンランド中央党(フィンランドちゅうおうとう、フィンランド語: Suomen Keskusta; Kesk.、スウェーデン語: Centern i Finland; C)は、フィンランドの政党。フィンランド社会民主党、国民連合党と並ぶフィンランド三大政党の一つであるが、近年低迷が続いている。この場合の「中央」とは中道の意味である。

歴史

1906年、前身組織が形成され、1908年に農民党 (Maalaisliitto) として結成された。結成の中心となったのは、サンテリ・アルキオ (Santeri Alkio) である。それ以来、農村地帯と地方小都市が中央党の最大基盤となっている。一方では、南部の都市域への浸透も図っている。中央党への党名変更も、地方から中央への支持浸透を目的とした面もあった。

1956年から1982年まで大統領を務めたウルホ・ケッコネンという卓越した指導者を得て、フィンランド最大の政党として発展してきた。

中央党は中道・リベラルを標榜しており、多数の国際リベラル政党組織に加盟しているが、旧農民党出身者を中心に、保守主義的な傾向も見られる。しかし、連立政権のパートナーとして社会民主党を選択することが多く(北欧諸国に多く見られる赤土連合)、フィンランドの福祉国家建設の中心的役割を果たしてきた。

2003年には当時党首を務めていたアンネリ・ヤーテンマキが、女性としてはフィンランド史上初の首相に就任した。

2019年4月14日の総選挙では31議席と18議席を失い第4党に後退した。

歴代党首

  • Otto Karhi(1906–1909)
  • キュオスティ・カッリオ(Kyösti Kallio)(1909–1917)
  • Filip Saalasti(1917–1918)
  • サンテリ・アルキオ(Santeri Alkio)(1918–1919)
  • Pekka Heikkinen(1919–1940)
  • Viljami Kalliokoski(1940–1945)
  • ヴィエノ・ヨハネス・スクセライネン(Vieno Johannes Sukselainen)(1945–1964)
  • ヨハンネス・ヴィロライネン(Johannes Virolainen)(1964–1980)
  • パーヴォ・ヴァイリネン(Paavo Väyrynen)(1980–1990)
  • エスコ・アホ(Esko Aho)(1990–2002)
  • アンネリ・ヤーテンマキ(Anneli Jäätteenmäki)(2002–2003)
  • マッティ・ヴァンハネン(Matti Vanhanen)(2003–2010)
  • マリ・キビニエミ(Mari Kiviniemi)(2010–2012)
  • ユハ・シピラ(Juha Sipilä)(2012–2019)
  • カトリ・クルムニ(Katri Kulmuni)(2019–2020)
  • アンニカ・サーリッコ(Annika Saarikko)(2020–)

脚注

外部リンク

  • フィンランド中央党ウェブサイト(フィンランド語)(スウェーデン語)(英語)

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