一般角(いっぱんかく、英語: general angle)とは、任意の角度を表す概念であり、特定の範囲に限定されない角度のことを指す。

概要

通常、三角法や幾何学において角度を考える際には、 0 {\displaystyle 0^{\circ }} から 360 {\displaystyle 360^{\circ }} までの範囲や、ラジアンで表現する場合は 0 {\displaystyle 0^{\circ }} から 2 π {\displaystyle 2\pi } までの範囲で考えることが多い。

しかし、一般角はこのような特定の範囲に限定されず、例えば負の角度や 360 {\displaystyle 360^{\circ }} を超える角度も含まれる。

角に正負のみを与えたものは有向角と呼ばれる。

定義

一般角は以下のように定義される:

  • 角度 θ {\displaystyle \theta } 360 {\displaystyle 360^{\circ }} (または 2 π rad {\displaystyle 2\pi \,{\text{rad}}} )を整数倍したものを足したり引いたりしたもの。
  • すなわち、 θ {\displaystyle \theta } が一般角である場合、 θ 360 × n {\displaystyle \theta 360^{\circ }\times n} または θ 2 π × n {\displaystyle \theta 2\pi \times n} n Z {\displaystyle n\in \mathbb {Z} } )も一般角である。

このようにして、一般角の概念を用いることで、複数回転や逆方向の回転など、さまざまな角度の状況を包括的に扱うことができる。

動径を用いて次の様にも定義される。

  • 半直線OX(始線)をOを中心として回転させた半直線をORとする。OXとORの成す角を回転量と回転の向きで表したものを一般角と言う。

性質

三角関数

一般角と三角関数には深い関係がある。例えば以下の様な関係式が成立する。

極形式

角度を一般角に拡張した場合、極座標では点と点を表す実数の組が一対一で表せなくなる。

関連項目

  • 符号付距離
  • 符号付面積

出典

外部リンク

  • 一般角-GeoGebra教材

三角関数(2) 一般角の三角関数の値 数学Ⅱ 高校講座

【高校数学】三角関数の最初~一般角と弧度法について~ 41【数学Ⅱ】 YouTube

一般角 GeoGebra

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