一般角(いっぱんかく、英語: general angle)とは、任意の角度を表す概念であり、特定の範囲に限定されない角度のことを指す。
概要
通常、三角法や幾何学において角度を考える際には、からまでの範囲や、ラジアンで表現する場合はからまでの範囲で考えることが多い。
しかし、一般角はこのような特定の範囲に限定されず、例えば負の角度やを超える角度も含まれる。
角に正負のみを与えたものは有向角と呼ばれる。
定義
一般角は以下のように定義される:
- 角度に(または)を整数倍したものを足したり引いたりしたもの。
- すなわち、が一般角である場合、または()も一般角である。
このようにして、一般角の概念を用いることで、複数回転や逆方向の回転など、さまざまな角度の状況を包括的に扱うことができる。
動径を用いて次の様にも定義される。
- 半直線OX(始線)をOを中心として回転させた半直線をORとする。OXとORの成す角を回転量と回転の向きで表したものを一般角と言う。
性質
三角関数
一般角と三角関数には深い関係がある。例えば以下の様な関係式が成立する。
極形式
角度を一般角に拡張した場合、極座標では点と点を表す実数の組が一対一で表せなくなる。
関連項目
- 符号付距離
- 符号付面積
出典
外部リンク
- 一般角-GeoGebra教材




