ロイド・ジェームズ・ウェイナー(Lloyd James Waner,1906年3月16日 - 1982年7月22日)は、アメリカ合衆国オクラホマ州ハラ出身の元プロ野球選手(中堅手)。ニックネームは「Little Poison」。
「Big Poison」と呼ばれた実兄ポール・ウェイナーも通算3,152安打を記録した名選手で、『ポイズン・ブラザーズ』として名を馳せた。
経歴
1926年4月に兄ポールが所属していたピッツバーグ・パイレーツと契約。
翌1927年4月12日のシンシナティ・レッズとの開幕戦で、「2番・左翼」で先発出場しメジャーデビュー。シーズン途中から中堅に転向する。後半戦で打率.388・135安打を記録し、ルーキーながらリーグトップタイ(ロジャース・ホーンスビーと同数)の133得点、兄に次ぐリーグ2位の223安打(2021年現在もリーグのルーキー最多安打記録)、リーグ3位の打率.355の好成績を挙げ、チームのリーグ優勝の原動力となる。ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズでは全試合で安打を放つなど打率.400を記録するが、チームは4連敗で敗退。結果的にこれが自身最初で最後のワールドシリーズ出場となった。
以後1938年までの間で、打率3割以上のシーズンは10度にもなる。また極端に三振が少ない打者でもあり、18年の実働に対して三振数は173しかない。
1941年以降は4球団を渡り歩き、1945年に引退した。兄との安打数の合計は5611安打で、これはディマジオ3兄弟(計4853安打)、アルー3兄弟(計5094安打)の合計よりも多い。
1967年に、ベテラン委員会がアメリカ野球殿堂入り選手に選出した。1982年、オクラホマ州で死去。
詳細情報
年度別打撃成績
- 各年度の太字はリーグ最高
タイトル・記録
- 最多安打:1回(1931年)
- 最多得点:1回(1927年)
- ワールドシリーズ出場:1回(1927年)
- オールスターゲーム選出:1回(1938年)
- ルーキー最多安打および1年目最多安打数:223(1927年:ナショナルリーグ記録)
- ルーキー最多単打および1年目最多単打数:198(1927年:メジャー記録)
- 連続無三振試合:77(1941年:ナショナルリーグ記録)
- 1935年6月26日のダブルヘッダーで、2試合計18刺殺を記録した(MLB最多記録)。
脚注
関連項目
- 兄弟スポーツ選手一覧
出典・外部リンク
- 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Baseballhalloffame.org(英語)– アメリカ野球殿堂(National Baseball Hall of Fame)による紹介
- 打撃成績(レトロシート)
- 刺殺数記録 (Baseball-Almanac.com)


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