バート・エムス(Bad Ems)はドイツ連邦共和国の都市。ラインラント=プファルツ州に属する。人口は約1万人。普仏戦争の契機となったエムス電報事件の舞台としても知られる。
地勢・産業
ラーン川沿いに位置する温泉保養地である。近隣の都市としては、約10キロ西にコブレンツ、55キロ南東にヴィースバーデンが位置している。
歴史
1324年に都市特権を獲得した。近世より温泉地として知られており、例えば ゲーテは、自伝『詩と真実』(Dichtung und Wahrheit)によれば、1772年 ラーン川沿いに旅をし、コブレンツに住む女流作家のゾフィー・フォン・ラ・ロシュ(Sophie von La Roche)の館を目指したが、その旅の途中エムスの温泉を楽しんでいる。19世紀になると、交通網の発展にともない各国君主が訪れた。この地でオットー・フォン・ビスマルクによって企てられたエムス電報事件は、1870年に勃発した普仏戦争の契機となった。
出身者
- ヨーゼフ・デーレンブルク(ジョゼフ・ドランブール) - 言語学者
姉妹都市
- ドロイトウィッチ・スパ、イギリス
- コーヌ=クール=シュル=ロワール、フランス
- Blankenfelde-Mahlow、ドイツ
引用
関連項目
- ヨーロッパの大温泉保養都市群
外部リンク
- バート・エムスの公式サイト(ドイツ語)
- エムス電報事件の電報内容(ドイツ語)

![バート/BART 1997年9月8日号 (No.18) [雑誌] カルチャーステーション](https://www.culturestation.co.jp/upload/save_image/1103173526_6544b0cee423e.jpg)

